勉強嫌いからこの世界にハマったきっかけ
新卒で入社したばかりの頃、実はそれほど教育に興味もなくどちらかというと勉強が嫌いな方でした。ですが、当時サフネの代表をしていた父の跡を継ぐことは決まっていたので、自然とこの業界に入ることになったんです。そこからこの世界にどっぷりとハマるきっかけとなったのが、新卒入社から半年ほどして配属された長野県での教習経験。最初の半年はただひたすらにわからないことに向かって頑張っている感じだったのですが、長野県での教室では初めて自分の教室を持ち、子どもたちと向き合って、自分の生徒と言える人たちができて。その子たちが成長して卒業していく姿を見て「ああいいな」と。だんだんと自分も「こういう子たちを沢山育てていきたいな」と思うようになりました。
思い出してもらえるような存在になりたい
その当時からよく言っていたのは、振り返ったときに「あの先生いたよね」と思い出してもらえるような存在になりたいということです。私自身学生時代には塾に通っていましたが、そのときの教室長の名前も顔も今では思い出すことができません。そうなりなくはないなという想いは今も変わらず持ち続けています。18年もこの仕事をしていると、自分の教え子が成長してサフネの講師として戻ってきてくれることもよくあるのですが、「この教室が好きだったから」「楽しかったから」という言葉を聞くと、嬉しさと同時に自分がやってきたことは間違いじゃなかったのだなと改めて実感することができます。
一人ひとりにいろんなドラマがあります
毎回生徒一人ひとりにいろんなドラマがあって、その中でも特別なのはやっぱり合格発表という最大のイベントです。今までで一番印象に残っているのは、ある公立高校の合格を目指していた一人の生徒を受け持っていたとき。その当時は公立高校を2回まで受験できるチャンスがあったのですが、その生徒は1回目の受験が不合格に終わり、2回目も同じ高校を受けると言い出したんです。私は正直落ちる可能性が高いと思っていたので「やめた方が良い」と諦めることを提案しました。それでも、どうしても受けたいという生徒とその親御さんの熱意に押されて最終的には引き受けることに。他の生徒はほとんどが受験を終えていたので、その子にかける時間は十分にあり、2回目の受験まで残り2~3週間必死になって一緒に合格を目指しました。そして、その結果希望校へ合格。2人して掲示板を見て大泣きしたのを覚えています。その後1つ下の弟さんが生徒として入塾してきて、全く同じ道のりを辿っていったのも、今となってはいい思い出です(笑)