Q.入社のきっかけを教えてください。
両親が介護タクシー事業を始めたことがきっかけで、なんとなく介護業界へ足を踏み入れたんです。その過程で、オープニングスタッフの代わりとして務めたのが訪問入浴オペレーターでした。利用者様やそのご家族から直接“ありがとう”と言っていただけることが日々の原動力となり、「気づけば18年も経っていた」という感覚ですね。
Q.仕事をする上で、どんなことを大切にしていますか?
毎日6~7件のお宅で訪問入浴サービスを提供していますが、「自分にとっての1回は、利用者さんにとっては週に1回の貴重な入浴の機会であること」を常に念頭に置き、1回1回が作業とならないよう心掛けています。いつも笑顔で、雑談を交えながら、「ピエロ」のイメージで利用者さんと接していますね。ただお風呂に入って身体を清潔にするだけではなく、<入浴プラスαの時間>を提供していければいいな、と考えています。
Q.印象的な仕事のエピソードはありますか?
訪問入浴を始めたての頃、プライベートな理由で少し気持ちが落ちていた時期があったんです。その状態でいつも通り訪問入浴サービスを提供していたのですが、利用者様に「何かあったの?」と声をかけられて。「何もないよ」と答えたのですが「いつも笑顔なのに、今日はちょっと違うよ」と言われてしまったんです。やっぱり利用者様は、ご自宅で横になっている時間が長いので、ちょっとした表情や声色の変化にも敏感なんですよね。自分の普段の頑張りが通じていたことが嬉しくて、なんだか励まされてしまいました。この会話がきっかけで『笑顔を与える立場なのは自分だ!』と意識が変わり、18年経った今でも、その思いは自分に根付いていますね。
Q.日々仕事に取り組んでいて、難しさを感じることはありますか?
毎日いろいろな方と接していくので、どんなに「利用者様のため」と思って接していても、こちらの言葉を理解いただけないことももちろんあります。そういった方々に、どうすれば楽しんでいただけるかを考えることは正直難しいですし、永遠の悩みではありますね。社内には互いに相談しやすい雰囲気が根付いているので、スタッフ同士で経験や成功体験を共有し合いながら、その時その時の最善策を全員で考えていきたいです。
Q.今後の目標を教えてください!
「髪の毛から洗いたい」「身体から洗いたい」など、お風呂の楽しみ方は1人ひとり異なります。だからこそ、「ご本人様が楽しみとしているお風呂にいかに近づけられるか」を求めていくことが、私たちの使命であると考えています。マニュアルをなぞるのではなく、“相手目線”に立って今までの経験を活用しながら、付加価値が高い入浴時間をつくりあげていきたいです。