栄養士・M.T.さん
食事の時間を、「楽しい」と思ってもらうことを目指して――
現在は自粛していますが、基本的に、調理担当はクラスを回り、子どもたちと一緒に食事を楽しんでいます。自分が作った給食を、子どもたちが笑顔で食べている瞬間を直接見れることが嬉しいですね。私たちの目標は、「完食する」ことではなく、子どもたちに「食事の時間が楽しい」と思ってもらうこと。食べられないものを無理に食べさせることは決してせず、お友達や先生と楽しくご飯を食べながら、食の楽しさを感じてもらうことを目指しています。その取り組みの一環として行っているのが、「にじいろメニュー」。これは、年長児の家庭の味を給食で再現しています。様々な国籍の子どもが在籍しているので、それぞれの家庭の味を楽しむことが、多様な食文化に触れることに繋がっています。にじいろメニューの日には、年長児自身が各クラスを回り、自分のメニューの紹介をします。年少児たちは、お兄さん・お姉さんの姿を見て、年長児になって自分のにじいろメニューをみんなに食べてもらうことを心待ちにしていますし、私たち自身も、年長児が嬉しそうに自分のメニューを紹介している姿を見ることがとても楽しみです。
子どもも、大人も、褒めて伸ばす!
この保育園の特徴は、保育士、栄養士・調理担当…など、職種や年齢に関わらず「全員で」取り組んでいることだと思います。少人数でお互いをフォローし合いながら毎日過ごしており、「今日できなくても、次頑張ろう!」という姿勢が、職員同士のコミュニケーションの中でも自然と根付いていますね。また、毎月園で献立を考えているので、自分の知識やアイデアを活かしながら、子どもたちや職員の“食”のサポートができることもやりがいの1つ。子どもたちの未来をつくりながら、自分自身も成長できる環境だと思います。