品質管理部 Y.N.
一番やりがいを感じた経験は何ですか?
私が試験スケジューリングを担当する前は常に期限が切迫している状態で、一部の製品に関しては出荷が遅れるほどでした。そのような状況でも、前職での試験スケジューリングの経験を活かし、各メンバーに細かく試験を割り振ったことで、業務の効率化を果たせました。突発的な業務が発生した際も柔軟且つ迅速に対応し、無事計画通りに進められた時は大きなやりがいを感じられました。
また、伸び悩んでいた新入社員の教育担当者になった際、できるだけ具体的に指示を出し、根気よく指導したところ、驚くほど成長してくれたことが嬉しかったです。
今では周囲が思いつかないような発想力で改善提案をしてくれる程になりました。
楽しそうに仕事をしている姿を見られるのが教育担当者として一番の喜びです。
仕事をしてきた中で、一番大変だった経験は何ですか?
私が仕事で一番大変だと感じたのは、品質管理に関わるシステム導入のプロジェクトによってメンバー2名が異動になったタイミングに新規品の導入が重なってしまった時のこと。数少ない試験者で取り組んでいたものの、予想以上の業務量で手が回らない状況でした。そんな中でも、きちんとスケジュールを組み、チーム内でしっかりと協力し合いながら試験をこなしたことで、どうにか新規品の導入に間に合わせることができました。
この経験から大切だと感じたのは、「チームワーク」。試験は一人でできますが、それぞれが自分の事だけを考えていたら、期限内に完了できなかったです。大変な中でも、少し早く終わった人が他の人を助ける、声を掛け合う等、チームワークを発揮することで個々のモチベーション、楽しさが全然違ってきます。試験責任者として試験者全体のチームワークやスケジュールを細かく把握できるよう常に心掛けています。
当社でのキャリアについて教えてください。
大学卒業後は他の医薬品メーカーの品質管理職からスタートし、製剤試験と微生物試験に4年間携わりました。その後当社へと入社し、最初は他の工場で原料試験と製剤試験を中心に微生物試験、資材試験などを経験。さらに『つくば第二工場』にて、製剤チーム(数か月間)→原料チーム(1年半)→製剤チーム(2年)の順番で微生物試験やバリデーションなど、様々な業務に関わりました。
再び製剤チームへと戻ったタイミングで、新入社員の教育も担当するようになり、社員一人ひとりと対話しながら社員のスキルアップをサポートしてきました。その後も、様々な新入社員の教育を担当し、本人が一人前になるまでしっかりと見守ってきました。
製剤チームでは、通常の試験業務のほか、新しい試験の導入や他試験者のスケジューリング、トラブル時の対応まで、幅広い業務をこなしてきました。現在では「試験責任者」としての役割を担っています。
学生時代の専攻、研究内容について教えてください。
学生時代は農業系の大学で植物の遺伝子組み換えを専門とし、熱に強い植物の遺伝子を他の植物に移植することで、通常は過酷な環境で育たない植物でも育つことを学びました。今の業務とは全く異なる分野です。
しかし、大学で学んだ知識と職場で必要なスキルが全く違っても、心配することはありません。実際に私もはじめは一部分の業務への理解しかしておらず、医薬品の取り扱いから試験操作、機器の使い方まで全て一からのスタートでしたが、現在では新入社員への教育や、分析の判断ができる立場になれました。大切なのは、先輩からの言葉をきちんと受け入れながらも、自分で物事を考えながら成長を目指していくこと。最初は、不安に感じるかもしれませんが、アドバイスを活かして努力をし続ければ一人前になれると思います。