分析研究部 R.N.
一番やりがいを感じた経験は何ですか?
入社して2年目の冬に、難易度の高い品目の試験方法(HPLCの試験条件)を一から開発した時、最もやりがいを感じました。
その品目に関しては、存在する文献は実用性が低かったため、先輩社員と共に独自の試験方法を確立することが求められました。ディスカッションや試行錯誤を繰り返し、4ヵ月後にやっと試験方法を確立できた時は、大きな達成感を感じ、自信にもつながりました。
実は入社間もない頃、私はHPLCの使い方を全く知らない状態でした。初めは不安でしたが、先輩社員から原理や使用方法について詳しく教えてもらい、徐々に一人で操作ができるようになっていきました。HPLCの使用方法をマスターした後は、いよいよ試験条件を自ら設定してみるのですが、これも先輩に教わりながら、自分で検討を進めることができるようになっていきました。
初めは初心者だった私でも、今では難易度の高い品目に挑戦したり、新入社員向けにHPLC法の研修を担当することができ、日々自分の成長を実感しています。
毎日の仕事の流れについて教えてください。
出社したらまずメールやスケジュールを確認します。午前中は前日の試験の解析を行い、その解析結果を踏まえた試験の実施や後輩社員への試験内容の説明を行います。お昼休憩では、他部署で働く同僚と一緒に食堂でランチ。お互いに情報交換しながら、楽しくリフレッシュしています。午後は主に試験を行います。試験が行われない日であれば、計画書や報告書の作成などデスクワークに注力します。
チームメンバーと業務分担をしながら効率的に仕事を進めています。
学生時代の専攻、研究内容について教えてください。
大学で生化学を学び、大学院に進むにあたって他大学で生命科学を専攻し、ヒトの低酸素応答タンパク質の分子メカニズムについて研究していました。そこで経験をした細胞を扱う研究はその成果が出るまでに多くの時間と労力が必要だったため、忍耐力が鍛えられ、繰り返しの検討が必要となる分析研究部でも大いに役立っています。
分析研究部には薬学だけでなく、化学や生物学出身の社員も在籍しています。私自身も医薬品や分析機器についての知識が全くなかったですが、先輩たちが丁寧に指導してくれたので、問題なく仕事ができています。どのようなバックグラウンドを持つ方でも、やる気があれば、無理なく業務を覚えていけると思います。
就活生へのアドバイスがあれば、教えてください。
私が就活生の頃は、新型コロナウイルスの影響で採用を中止している企業が増えていた時期でした。そのような不安を感じるなかでも、友人との励まし合いや、先輩・大学によるサポートなど、人とのコミュニケーションによって無事乗り越えることができました。社会人になってからも周囲とのコミュニケーションは大切で、周りに相談することで解決につながることもあります。
選考がなかなか進まなかったり、周りの就活生がすでに内定をもらったりするなど、就活において焦りや不安を感じる場面があるかと思います。しかし、就活で大切なのは「自分の軸を持つ」こと。自分が何を重視し、何を目指しているのかを明確にすることで最善の選択ができます。また、それによって必要な努力を一つひとつ積み重ねることができるので、自然と成果につながります。是非前向きな気持ちで頑張ってください!